エロス・官能（映画）

ドラクロワの絵画の研究でモロッコを訪れた美術史家のジョンは、マラケシュの旧市街地メディナで、光り輝くブロンドの美しい女性を見かけ、思わず後を付けるも、迷路のような路地でその姿を見失ってしまう。 彼女の行方が気になりつつ、美術愛好家・アナトリの元へ向うと屋敷の中には軟禁された少女たちの姿が—。 アナトリは彼女たちを調教し、無垢な身体を使って官能的な絵画を再現しているのだ。その淫靡なコレクションに驚きながら、彼が所有しているドラクロワのスケッチに目を遣ると、そこには先ほど街で見かけたブロンドの美女が仕置きを受ける悩ましげな様子が描かれていた。 「それはグラディーバと呼ばれている美女レイラの絵です」アナトリがほくそ笑む。 眩暈を感じ屋敷のベットに横たわると、遠のいていく意識の中で自分自身が幼気な少女をいたぶっていた—。 歪んだ欲望が大きく膨れ上がろうとしていた。ブロンドの美女の歌声に酔い痴れ、メイドを縛って衣服を切り裂く。すると今度は、ブロンドの美女が一糸纏わぬ姿で目の前に現れる—。 現実と夢が交錯するほど、快楽の虜になってしまったジョンは再び背徳の館を訪れるのだが…。

ローマに暮らす筆跡学の専門家メテは、ある日突然、腹違いの妹ベリンダと一緒に暮らすことに。美しく成長した妹の姿に戸惑うメテを尻目に、下着同然の姿で無邪気に家の中をウロウロし、まるで恋人にするかのように人懐こくメテに甘えるベリンダ。 メテは他の女性と関係を持つなど、なんとか理性を保とうとするのだが、次第に冷静な判断力を失ってゆき・・・。

交歓生活