クラシック（映画）

若き日のジョン・ウェインの活躍が堪能できる痛快ウェスタン。無実の罪で捕らわれの身となった男は脱獄し潔白を証明する事ができるのか。常に正義の味方、西部のヒーローとしてスクリーンに現れていたジョン・ウェインが逃亡殺人犯として登場する。後にそれは濡れ衣だった事が分かるが多くのジョン・ウェイン・ファンを驚かせた。

若き日のジョン・ウェインの活躍が堪能できる痛快ウェスタン。悪党の支配に苦しむ町にやってきたガンマンが、悪を退治し町に平和を取り戻すという、ヒーローウェスタンの王道。誰も姿を見た事のない支配者シャドーによって次々と保安官が暗殺され、町が荒廃する中、ガンマン、ジョン・ウェインが謎を解明する為にやってくる。町一番の美女とのロマンスも切っても切れない要素である。

「アリ・ババ」と同様、ステンシル・システムによる彩色されたカラー作品。古典作品の映画化を得意とするアルベール・カペラーニ。このような有名な題材をあえて選んでいるのは、世界中にフィルムを売る為であった。

1902年に製作された作品に、少し手直しを加えた1905年の再公開版。大変珍しいカラー作品。この頃はまだ、ステンシルを画面に合わせてメスで切り抜き、ワクをこさえてから着色していくシステムである。フランスのフェルディナン・ゼッカの製作。

西部劇スター、ランドルフ・スコット主演のウェスタン。カウボーイ達の牛追いの終着点であるアビリンの町で起きる荒くれカウボーイ達と敬謙なクリスチャン達の確執やカウボーイ同士の抗争を鎮める為、ランドルフ・スコットが大活躍する。妖艶なアン・ドヴォラックの歌もいい。

追っかけ(チェイス)映画の快作。肉を盗んだブルドッグ犬を追う多くの警察官たち。犬が逆ギレしたからさあ大変。ビルの壁を登ったり降りたりする場面ではトリック撮影を敢行。セットとロケの融合がとても上手い。この警察官の追っかけは、アメリカに渡り、キーストン喜劇に受け継がれる。パテ・フレール社の監督フェルディナン・ゼッカは、もう一人のフランス映画の父でもある。

ドイツ・ダダイズム映画の最高傑作。山高帽が風の中をさまよったりする。ドイツの画家でもあるハンス・リヒターのファンタジーな前衛作品。

オール・ロケーションとなる作品。洋服屋でジャケットを買った人の災難話。当時の馬車や自転車なども出てくる。パテ・フレール社作品。

彫刻が女性になったり、女性が扮した蝶が羽根の絵柄を変えていく。当時流行したレビュースタイルの映画。パテ・フレール社作品。

画家でもあるドイツのハンス・リヒターによるダダ映画で、記念すべき第一作。チューリヒ・ダダ運動に参加、ヴィキング・エゲリングと共に、視覚的リズムや運動表現の研究をしていた。幾何学的図形のリズム運動。リヒターは、エゲリングの「対角線交響曲」に協力した。