クラシック（映画）

西部劇スター、ランドルフ・スコット主演のウェスタン。カウボーイ達の牛追いの終着点であるアビリンの町で起きる荒くれカウボーイ達と敬謙なクリスチャン達の確執やカウボーイ同士の抗争を鎮める為、ランドルフ・スコットが大活躍する。妖艶なアン・ドヴォラックの歌もいい。

追っかけ(チェイス)映画の快作。肉を盗んだブルドッグ犬を追う多くの警察官たち。犬が逆ギレしたからさあ大変。ビルの壁を登ったり降りたりする場面ではトリック撮影を敢行。セットとロケの融合がとても上手い。この警察官の追っかけは、アメリカに渡り、キーストン喜劇に受け継がれる。パテ・フレール社の監督フェルディナン・ゼッカは、もう一人のフランス映画の父でもある。

ドイツ・ダダイズム映画の最高傑作。山高帽が風の中をさまよったりする。ドイツの画家でもあるハンス・リヒターのファンタジーな前衛作品。

オール・ロケーションとなる作品。洋服屋でジャケットを買った人の災難話。当時の馬車や自転車なども出てくる。パテ・フレール社作品。

彫刻が女性になったり、女性が扮した蝶が羽根の絵柄を変えていく。当時流行したレビュースタイルの映画。パテ・フレール社作品。

画家でもあるドイツのハンス・リヒターによるダダ映画で、記念すべき第一作。チューリヒ・ダダ運動に参加、ヴィキング・エゲリングと共に、視覚的リズムや運動表現の研究をしていた。幾何学的図形のリズム運動。リヒターは、エゲリングの「対角線交響曲」に協力した。

パテ・フレール社の監督フェルディナン・ゼッカは、もう一人のフランス映画の父でもある。彼が作った「夢と現実」は、ジョージ・アルバート・スミスの「また夢を見させてくれ」を完全に模倣していた。当時はヒットした作品のパクリは日常化していたのである。

流行していた三面記事企画物でもあるが、復讐劇でもある。女性が殺害され川に投げ込まれる。警察官が追跡し、被害者の父親が犯人にとどめを刺すという単純明快物。パテ・フレール社の監督フェルディナン・ゼッカは、もう一人のフランス映画の父でもある。

逆回転トリックの快作である。ヨットハーバーで、水の中から自分の洋服などを取り出す。映画史上初の逆回転トリックは、1896年にリュミエールが「塀の取り壊し」で、フィルムを巻き戻しながら映写して見せたのが始まりである。パテ・フレール社の監督フェルディナン・ゼッカは、もう一人のフランス映画の父でもある。

囚人生活物としては、1901年の「ある犯罪の物語」の流れを汲むものだが、この映画も同様大ヒットとなった。犯罪者が主人公という、当時の三面記事映画化ブームはまだ続いていた。刑務所から脱獄する場面では、当時としては珍しいパンダウンとパンアップが見られる。パテ・フレール社の監督フェルディナン・ゼッカは、もう一人のフランス映画の父でもある。