クラシック(映画)

クラシック(映画)

『和製喧嘩友達(サイレント)』映画(一般動画) DMM

二人のトラック運転手が、迷いこんできた若い娘をめぐって争うが、彼女には別に二枚目の恋人がいることが判って仲直りし、一緒に彼女を祝福する。
クラシック(映画)

『浮草物語』映画(一般動画) DMM (坂本 武)

池田忠雄=小津安二郎の名コンビによる人情ものの傑作。ドサ回りの一座の座長・喜八は、昔の女がいる田舎町に興行に行く。女には、喜八の子供がいて、立派に成長し、喜八をおじさんだと思い込まされている。一座の看板女優で、喜八の情婦でもある女は、昔の喜八の女に嫉妬して、妹分の女優に喜八の息子を誘惑するようにしむける。騒動が起こり、息子はおじさんだと思っていた喜八が実の父だと知ってしまう……。坂本武を主人公にしたいわゆる“喜八”ものの一作で、旅一座の哀感と、人々の細やかな心情とを小津安二郎ならではの淡々とした空間に描いた。1959年に小津自身が自ら「浮草」という題名でリメイクしている。
クラシック(映画)

『東京の女』映画(一般動画) DMM (江川 宇礼雄)

大学予科生の良一は、一緒に暮らす姉のちか子に月謝と小遣いをもらって学校に通っている。ちか子は弟のために、タイピスト、夜は翻訳の手伝いをして働いているのだ。だがある日、姉がいかがわしい酒場に勤めているという噂が良一の耳に・・・。
クラシック(映画)

『東京の合唱(Le chorus de Tokio)』映画(一般動画) DMM (高峰 秀子)

勤め先の保険会社をクビになった同僚に同情し会社に抗議、自らもクビとなってしまった岡島。やがて彼は、街で偶然出会った母校の恩師・大村の世話で、彼が学校退職後に始めたカレー屋”カロリー軒”を手伝うことになるが・・・
クラシック(映画)

『悪い奴ほどよく眠る』映画(一般動画) DMM (三船 敏郎)

日本未利用土地開発公団・副総裁の娘と秘書・西幸一の結婚式の日、公団社員が逮捕される。新聞記者達は、五年前、課長補佐の自殺でうやむやになった公団がらみの不正事件を思い出す。幸一はその死んだ課長補佐の息子だったが身元を隠していた。その頃検察に差出人不明の密告状が届き、公団に嫌疑がかかる・・・・・・。黒澤監督が設立した黒澤プロの第一回作品。現代社会にはびこる政治汚職に鋭く切り込むと同時に、サスペンスに満ちた娯楽映画としても成立させた画期的な作品。オープニングの結婚式のシーンで、一気に人物関係や事件の背景を解明していく巧妙な語り口や、対位法の音楽の絶妙さで、全編に渡って息もつかせない。
クラシック(映画)

『わが青春に悔なし』映画(一般動画) DMM (原 節子)

満州事変を機に軍国主義が一段と強まる中、京都帝大教授の娘・幸枝は学友だった野毛を訪ねる。共に自由主義者だった二人は共鳴し合い共に生活を始めるが、野毛は国際スパイとして検挙され幸枝も獄舎に放り込まれる。そして野毛は獄死。傷心の幸枝は野毛の遺骨を抱き、野毛の故郷へ向かうのだった・・・・・・。実際にあった滝川事件とゾルゲ・スパイ事件をヒントに作られた反戦色の強い青春映画。黒澤作品にはめずらしく女性が主人公。自立した強く清々しいヒロインの生き方は現代にも充分通じ共感を呼ぶ。戦後第一作目の力作。特にラスト二十分の陰影に富んだ力感あふれる映像は、この作品に賭けた監督の執念を感じさせる。
アクション(映画)

『用心棒』映画(一般動画) DMM (三船 敏郎)

二大勢力の縄張り争いに明け暮れ、すっかり荒れ果ててしまった小さな宿場町。そこに流れてきた桑畑三十郎と名乗る凄腕の浪人は清兵衛親分の用心棒になるが、女房の強つく張りに嫌気をさし、敵対するもう片方の丑寅を訪ねる。丑寅には短銃を使う弟がいた。結局、両派を煙に巻き、同士討ちを企てるが・・・・・・。痛快娯楽時代劇の決定版。望遠レンズを多用したスピード感溢れる映像に、ユーモアを織り込んだ爽快なストーリー。十秒で十人を切ってしまう浪人役の三船敏郎の素早い立ち回り、クライマックスの二大対決シーンなど見応え充分。海外で翻案され、西部劇化されたり、ギャング映画としてリメイクされるなど、注目を集めた作品。
クラシック(映画)

『酔いどれ天使』映画(一般動画) DMM (三船 敏郎)

真田は闇市の界隈に住む人々を診る町医者。口は悪いが心根は優しく腕も一流。そこへピストルの傷の手当てを受けに、闇市の顔役の松永がやって来る。一目見て肺病に冒されていると判断し治療を勧めるが、松永は言う事を聞かない。その頃、松永の兄貴分の岡田が出所し、闇の世界の力関係に変化が起きていく・・・・・・。酔いどれ医師と闇市を支配する若いやくざとのぶつかり合いを通して、戦後風俗を鮮やかに描き出した力作。両者の真剣勝負の対峙が、強烈なインパクトを放つ壮絶な人間ドラマになった。当時、三船敏郎は新人で、黒澤監督作品に初出演。以後、黒澤監督と三船の黄金コンビが続く事になる記念すべき作品でもある。
クラシック(映画)

『野良犬』映画(一般動画) DMM (三船 敏郎)

新米刑事・村上は満員のバスの中でスリに遭い、拳銃を盗まれる。そして盗まれた拳銃で傷害事件が起きてしまう。村上はスリ係の老刑事やベテラン刑事・佐藤に助けられながら捜査していく。地道な努力の末、スリの常習犯の供述から犯人にたどり着くが、運悪く相棒が撃たれてしまう。村上は一人、犯人を追うが・・・・・・。日本映画に刑事物のジャンルを確立した記念すべき作品であり、サスペンス映画の傑作。刑事と犯人の息詰まる攻防を、当時の闇市、スラム街、ホールといった戦後社会の風景をバックに描く。荒々しいシーンで敢えて優しい曲を流して逆説的にドラマを盛り上げる"対位法"と呼ばれる演出の手法も、本作で確立した。
クラシック(映画)

『どん底』映画(一般動画) DMM (三船 敏郎)

江戸の場末の棟割り長屋には、自堕落だがバイタリティー溢れる人々が住んでいた。その中の一人、泥棒の捨吉は大家の女房と密通を重ねていたが、本当は妹のかよに惚れていた。ある日、長屋に巡礼の老人が現れ、人々に悟りきった事を説いてまわる。賛同する者も出て、長屋の雰囲気は変わり始めるが・・・・・・。ゴーリキイの同名戯曲を江戸の長屋の話に置き換えた骨太の人間ドラマ。入念なリハーサルを行い、複数のカメラで一気に撮りあげるマルチ・カメラ方式による演出が頂点を極めた作品として絶賛された。それを可能にしたのは、芸達者な俳優をズラリと揃えたキャスティング。特に山田五十鈴の入魂の演技は最大の見所。