ヤクザ・マフィア（映画）

エリート商社マンの南良二は、関東叶一家の五代目総長の娘、叶美奈子と恋に落ち、障害を乗り越え、結婚式を迎える。そんな良二に突然の不幸が襲いかかる。結婚式の当日、小包に仕掛けられた爆弾によって父娘が爆殺されたのだ。行場の無い怒りと悲しみに、良二は爆弾犯人に復讐を誓い、叶一家の六代目として、侠栄連合へと立ちむかう。

やくざの金を使い込んで殺された塚田企画社長の塚田(なだぎ武)。彼の幼なじみである住之江紀子(杏さゆり)は、塚田の殺された事実を確かめるべく大阪から上京、情報を集めていった。そして裏麻雀を主催する陶芸家・吉井(高岡健二)から、塚田が傀(袴田吉彦)に負けたことを聞き、傀の行方を追うため雀荘に入り浸る。紀子は得意の麻雀を打ちながら待ち続け、ついに傀と遭遇。彼女は塚田の死について傀を問い詰めるが、傀は「知らない」と言い放つ。紀子は真相を聞き出すため、傀に高レート麻雀の勝負を申し出る。 傀vs紀子、そこに待ち受けている結末とは・・・。

天王寺・稲村組幹部・竜崎栄治(木村一八)が所内病舎の屋上から飛び降り自殺をしたのち、舎房の房長の菱川勇五郎(宅麻伸)が同房の囚人たちに、竜崎栄治の波乱の半生を語っている—。 12年前、竜崎は屋台のオヤジ・元大和久組舎弟の矢部政吉(火野正平)と懇意となり、矢部の助言の下、一世一代の賭けに勝ち、稲村から一家名乗りを許され、順風満帆な極道人生を歩んでいくはずだった。稲村組若頭・塚本はそれを良く思わず、次第に竜崎と対立。竜崎が詫びを入れブラックの鉄(川本淳市)を貸し出すというところで折り合いを付けたが、そこを鉄の画策により、塚本を陥れる計画を立てる。それは一見、成功したようにも見えた。しかしそこに待ち侘びる、裏切りの復讐劇と哀しき結末…。 極道人生を生きた男・竜崎栄治。そんな男の結末と、「囚人死して、未だ仏になれず…」、その言葉の意味が、ここに明かされるのであった——。

米国の麻薬組織との取り引きに成功した黒流会幹部・鹿沼は、ロスでコカインの日本への持ち込みを恋人のスチュワーデス洋子に頼む。しかしこのコカインを狙った謎のマフィアに襲撃され、コカインは無事であったが、洋子は凶弾に倒れ、鹿沼も負傷する。愛する洋子の復讐に燃える鹿沼は、マフィアの一団を捜し、ロスを徘徊する内、不法滞在の若い日本人カップルにコカインを奪われる。コカインが無いとマフィアを誘き出せなく焦る鹿沼…。奪ったコカインで一旗揚げ様と企む若いカップル。そんな二人もトラブルに巻き込まれ、彼女は殺される。愛する女の仇を誓う二人、ロスの街に復讐の炎が燃え上がる。

北品会の樋口孝司(加藤晴彦)は息子の恭司を組の兄弟分・山嵜遥人(三又又三)に殺され復讐を果たすが、あるはずの山嵜の死体が消えてしまった。「まだどこかで生きてるかもしれない」と、山嵜を追う樋口。その最中、「樋口に夫を自殺に追いやられた」と訴える犬童清美(大島葉子)が家族を引き連れ樋口の会社に現れる。犬童家は樋口への復讐を誓い、一家全員が外道集団となって追い詰めていく。犬童家はある男から樋口の情報を聞きだし樋口の元妻・歩(飯田香織)を拉致する計画を立てる。その男とは…。外道たちが集まり、樋口を地獄へと追い詰めていく…!!

難波組若頭・武田信八(小沢仁志)は田崎仁(松田一三)を六代目難波組組長として襲名させ、実質、難波のトップとなった。新たな難波組を統率するべく、これまで抗争のあった日本全国の組への挨拶回りや体制の立て直しを行う武田に休息の暇がなかった。武田を支える直参として芹澤(谷村好一)が大阪を統一していたが、組員の沢田(宮本大誠)がご法度のシャブに手を出していた。それを大阪府警の辰巳(赤井英和)に感付かれてしまい・・・。

東西の二大巨頭、大阪の神南組と東京の渕見連合の対立は収まるどころか激化している最中、「ステケン」こと黒金喧太(赤井英和)は、神南組組長・鈴元(堀田眞三)に食事に誘われる。酒の席で鈴元は、黒金組から神南組に移籍する話を持ちかけるが、黒金はそれを拒否。それは、真霧会会長・真佐臣(菅田俊)に対する忠誠心からであった。真佐臣との出会い、賭場荒らしの流れ者「見切りの哲」こと是島(小沢和義)との決闘・・・。「ステゴロ百人討ち」と呼ばれていた時代の黒金の過去が、ここに明かされる—。

東勇会若頭補佐・朝村喜太郎(小沢和義)は歌舞伎町で片目の鬼太郎と呼ばれ、恐れられていた。しかし、本部長の五十嵐洋二郎(中野英雄)とはシノギの差が開くばかり。喜太郎は、シノギを稼ぐために弟分の松尾忠司(山本淳平)と別の組のシマを襲撃。それに報復する為、西永組が喜太郎の妹で歌手の優那を人質に取ろうと画策する。しかし、組に乗り込んだ喜太郎が組員を次々と殺していく。そこへタイミング良く新宿のマルボウ・柴田悠平(渡辺裕之)が来て、喜太郎は殺人で逮捕されてしまった。 これは偶然か?必然か?

天神高校3年の松尾一矢(中島健)は初恋の相手・由奈(池上紗理依)と付き合うことになり、楽しい日々を送っていた。ある日、一矢は先輩の番場(真佐夫)から「門倉(高野光希)という男が由奈を探している」という話を聞き、それを聞いた由奈は突如震え上がって閉じこもってしまう。その男は由奈のストーカーであり、由奈と一緒にいる男を次々と襲い、残虐非道な限りを尽くして倒していく「最凶」な男だった…。その話を聞いた矢先、一矢は門倉に襲われ、病院送りにされてしまう。一矢の親友の怜王(守谷駿)と宗希(細川洪)は由奈を守るために護衛するが、二人も門倉に倒されてしまった。門倉はついに由奈を捕まえ…。

天神高校3年の松尾一矢(中島健)はケンカに明け暮れてた高校時代を過ごしてきたが、卒業を意識し始め自分の進路に悩んでいた。親友の怜王(守谷駿)は一矢とは違い、音楽の夢を追い日々練習に打ち込んでいたが、ある出来事がきっかけで、前に進めないでいた。そんな二人の前に現れた二人の人物。一矢の前に中学のときの初恋の相手・由奈(池上紗理依)が、怜王の前には少年院に入って出所してきた仲間・宗希(細川洪)が現れた。はたして一矢はケンカより大切なものを見つけることが出来るのか?また怜王は過去の出来事と決別できるのか?