フラッグシップモデルを超える解像度!「RICOH THETA X」実践レビュー
テキスト記事
https://japanese.engadget.com/ricoh-theta-x-020041470.html
関連リンク:THETA X
https://theta360.com/ja/about/theta/x.html
Engadgetでは歴代機種を全てご紹介してきましたTHETAシリーズ。
その最近機種「THETA X」がやっと日本国内でも正式発表となりました。販売予想価格は約11万円です。
従来のAdvancedモデルである「THETA V」の抜けた穴を埋める形で登場した「THETA X」ですが、なんと記録解像度はフラッグシップモデルである「THETA Z1」を超えてしまいました!
光学系も刷新されてセンサーサイズは1/2.0型。静止画解像度はコンシューマー向け360度カメラとしては現時点で最高となる11K(11008x5504px)、動画も最高5.7K@30fpsで撮影できます。
見た目で大きく変わったのは2.25型のタッチパネル液晶が搭載されたこと。
これにより従来はスマホアプリと接続する必要があった詳細な設定が、本体のみで手軽に行えるようになりました。
THETA V/Z1もAndroidベースのシステムで動いてましたが、THETA Xの操作感はスマホアプリとあまり変わりない感覚です。
無線LAN接続も簡単になり、クライアントモードでWi-Fiに接続すれば本体のみでファームアップやプラグインのインストールも可能。
さらにユーザーからの要望の多かったバッテリーとストレージ(MicroSD)の交換、USB端子を底面から側面に移動など、使い勝手が飛躍的に向上しました。
実際に撮影してみると解像度の向上は一目瞭然ですが、静止画/動画ともに最高解像度はデフォルト設定ではなく、各自で設定する必要があります。
また動画の5.7K@30fpsと4K@60fps撮影時にはWi-Fiをオフにする必要があるため、スマホとは接続できずに本体操作のみ有効になります。
動画は本体内でリアルタイムにスティッチと天頂補正が行われ、Equirectangularとして記録されます。従来の変換処理などが不要となるので、撮影データをそのままYouTubeにアップして360度VR動画として公開できます。
4K@30fpsでのライブストリーミングにも対応してますが、25度環境下で最大約25分とのこと。今後ファームアップで2K@30fpsでの長時間配信も可能になる予定とのことです。
とにかく静止画性能は抜群ですので、ビジネス用途に静止画メインで使うには最適な一台となるでしょう。
とは言えTHETA Vよりもかなり高価になってしまったので、THETA V/SC2からの買い替えユーザーはちょっと悩ましいですね…
静止画記録を頻繁に行うような方、解像度重視の方なら納得できるでしょう。