
『落語研究会「粗忽の釘」春風亭一之輔』お笑い(一般動画) DMM
「落語研究会」は、明治38年に当時の落語界に危機感を持った落語家たちが、"落語の研究、後進の養成、寄席改良"をスローガンに、本格の落語を目指して始まった歴史ある会。現在では、落語家が人前で演じることによって芸を研くことに重点がおかれ、TBS主催により毎月国立劇場小劇場で当代の人気落語家たちによって、珠玉の演目が披露されている。お届けするのは、春風亭一之輔(しゅんぷうてい・いちのすけ)による「粗忽の釘(そこつのくぎ)」。 「粗忽の釘」 引っ越しの日。大変そそっかしい性分の亭主は「おれが持って行くよ」と、たんすを風呂敷に包んで担ぐ。そして「あれもこれも、おれが持っていくぞ」と、いろいろなものを重ねていったのはいいが、今度は重すぎて動けないらしい。それもそのはず、「お前さん、そもそも後ろの柱ごと包んでるよ・・・」と女房の声。そんなこんなで、たんすを担いだ亭主は先に出発し、女房も大八車に残りの荷物を積んで、引っ越し先へ。ところが、先に出たはずの亭主が着いていない。とりあえず荷物を並べたり、汚れ物を洗濯したりする女房。だが、いつまでたっても亭主が来ない。